伝わるデザイン

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伝えるとは

 

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スライドや配布資料では、単語や文が主役になることがほとんどですので、書体の選び方や文字の使い方一つで、読みやすさ、見やすさ、見栄えの良さは大きく変わります。ここでは、これまでに解説してこなかった文字や文章を作るときのコツを紹介します。文字がスライド全体のイメージや発表のイメージを左右すると言っても過言ではありません。文字の使い方には慎重になりましょう。

 

フォントが印象を決める

手書きの手紙やノートを想像すればわかるように、丁寧に書かれたものと、雑に書かれたものでは、その印象は大きく異なります。同様にフォントの影響力を軽視してはいけません。どのフォントを使用するかによって、スライドやポスター、書類の「読みやすさ」や「見やすさ」ばかりでなく、「印象」が大きく変わります。人に見せるための資料は、第一印象がとても重要で、発表内容の評価にも少なからず関わってくるものです。

次の例を見てください。改善後(下の画像)の方が印象がよいはずです。フォントの選び方は「読みやすく」の項目を参考にしてください。

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数字は大きく、単位は小さく

スライドやポスターにおいて、数値を強調したい場面はしばしばあります。このような場合、単位が大きすぎると、数値のインパクトがなくなってしまい、数値を認識・記憶しにくくなります。下の例を見ればわかるように、数字に対して単位を一回り小さくすると、認識しやすさが向上しインパクトが出てきます。もちろん、数字は日本語書体よりも欧文書体(今回はHelvetica)の方が認識しやすく、カッコいいです。

統計解析を行なったときに出てくる「標準偏差」や「標準誤差」も、重要性が低いような場合は、「平均値」よりも小さめに表示すると良いかもしれません(具体例は、ここにあります)。なお、文章中の数値ならば、このような対応は必要ありません。

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下に例を2つ示しておきます。挿絵やグラフにおいては、単位を小さくすることはかなり効果的です。

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1段落目にインデントは必要ない

日本語であれば、段落のはじめを1文字下げ、英語なら、半角数文字分のインデントを挿入するというのはとても一般的なルールです。このような処理は、段落の開始位置を認識しやすくするためのものなのですが、小見出しの直後の(1段落目)インデントは、左側がきれいに揃っていない印象を与え、あまりカッコよくありません。1段落目だけは、インデントがなくても段落の開始位置であることは明確ですので、1段落目には、ふつうインデントは必要ありません。インデントを使用する場合には、2段落目以降にしましょう。なお、「読みやすく」でも書いたように、2段落目以降であっても段落間に充分なスペースがあるならば、インデントは必要ありません。

2段落目以降だけにインデントを使うという処理はとても一般的です。科学雑誌や一般的な雑誌を見ればその効果が一目瞭然だと思います。

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和文にはなるべく全角の記号を使う

和文の中で使う( )は、和文と同じ書体の全角のカッコを使いましょう。欧文書体(下の例ではTimes New Roman)を使ってしまうと、ベースラインがずれてしまうので、ガタガタした印象になりますし、カッコの前後にスペースが入らないので窮屈で読みにくくなります。同様に、和文中では、半角のコンマやピリオドを使うのを避け、全角の読点「、や,」や句点「。や.」を使うように心がけましょう。もし、どうしても半角のコンマやピリオドを使う場合には、記号の後に半角のスペースを入れる必要があります。半角カッコならば、その前後に半角のスペースを入れなければなりません。

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カッコはかっこ悪いことがある

( )は意外とカッコ悪い。( )を使わなくて済む場合には、できるだけ( )をなくすとカッコ良くなります。例えば下の例のように( )の代わりに「|」(縦棒)を使う方法があります。[ ]を使うのもよいでしょう。ただし、( )と|ではそれぞれ意味が異なりますので、注意してください。( )は補足、|は並列の意味で使うのがふつうです。

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下のような場合も、( )を使わない方がスタイリッシュに見えます。

筑波太郎(サイエンス研究所) → 筑波太郎|サイエンス研究所     

2010.1.15(金) → 2010.1.15[金]  

 

 

コロンなどの記号もなくせるときはなくす

コロンは英語の文章中では大活躍しますが、括弧と同様、デザイン的にはあまり美しくありません。また、あまり目立たないので、内容を直感的に理解するのにはあまり向いていないので、可能であれば、コロンなどの記号の使用は避けた方がいいかもしれません。例えば下のように、コロンの前の単語を枠内に入れてしまうという方法があります。この方が見やすいと思います。

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先述のとおり、|(縦棒)は並列の意味で使うのがふつうですので、「カンマ」や「コロン」も縦棒に置き換えられることがあります。スライドを作るときには、ちょっと気取って縦棒を使ってみてもいいかもしれません。例えば、以下のように。

第一章:研究者はどのような仕事をしてるか?  [Before]

第一章 | 研究者はどのような仕事をしているか? [After]

第一章  研究者はどのような仕事をしているか? [After 2]

 

 

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