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伝えるとは

 

 

色を使い過ぎて煩雑な印象を受ける場合もあれば、色を使わないと手抜きに見えることもあります。当然、色を変えることで、資料が見やすくも見にくくも、カッコよくもカッコ悪くもなります。ここでは、見栄えを良くするための色の使い方について、「見やすく」では触れなかったテクニックを紹介します。

 

使う色は4色まで。テーマ色を事前に決める。

色使いはプレゼン資料をわかりやすくするために大切な手段です。しかし、きれいな色だからといって、いくらでも色を使っていいわけではありません。親切心で色分けしすぎると、かえって読みづらくなることがあります。かといって色をあまりに使わないと、手抜きのスライドに見えます。ポスターやスライドの中で使う色は、背景や文字の色を含めて4色ぐらいにしましょう(細かい部分の色は除く)。といっても、ページごとに闇雲に4色を使っているようでは、わかりづらくなります。テーマ色を決めて、ルールに則って戦略的に配色することで、見やすくカッコいい資料ができます。ルールに則って繰り返し配色すれば、読み手はたくさんの情報の中で、重要そうな情報を効率的に見つけることができます。

背景色は、シンプルに「白」にするのが基本です。白背景は、見やすいことももちろんですが、印刷にも向いています。スクリーンだけに投影することを前提とするならば、黒や濃い青などもよく使われます。文字の基本色は、背景とは全く違う色、すなわち、黒やグレーなどを選ぶと読みやすくなるでしょう。背景が黒の場合は、白い文字が読みやすくなります。メインの色(イメージカラー)は、ある程度の頻度で登場してくる色なので、紙面(画面)上での出現頻度が高くなってもあまり不快にならないような落ち着いた色を選ぶといいでしょう。強調の色は、最も重要な箇所のみに用いる色ですので、少しの量でもかなり目立つような色が良いでしょう。背景ともメインカラーとも文字の色とも異なるある程度派手な色が良いでしょう。赤やオレンジはとても効果的な強調色になります。

 

例えば、次のように4つの色を決めた場合は、以下のようにスライドを作ることになります。

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黒あるいや濃い色の背景にすることを想定すれば、以下のようにテーマ色を設定することができます。

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テーマ色が4色(背景色、文字色、メイン色、強調色)ならば、色が多すぎるということはありませんが、使用する色によっては、シンプルさを欠き、まとまりのない印象を与えるかもしれません。相性の良い4色を考えるのも一苦労ですので、テーマ色を3色(背景色、文字色、強調色)だけにしてしまっても問題ありません。

背景色を白にして、文字色を黒(あるいはグレー)にして、強調色を好きな色にすれば、簡単にテーマ色を決めることができます。この3色をうまく使いこなせば、シンプルだけど手抜きに見えない「見やすい」資料が作れます。下は一例です。4色も使う必要がないときは、3色にしてしまいましょう。

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彩度の高すぎる標準色は避ける

テーマの色を決めるときにどんな色を用いてもよいというわけではありません。印刷物ならまだしも、プロジェクターで写したり、パソコンの画面で見るような資料の場合、彩度の高すぎる標準色は目にやさしくありませんし、色を安易に選んでいることがまるわかりです。

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上の図を見て分かる通り、PowerPointなどで標準的に用意されている色(とくに黄、赤、青、明るい緑などの標準色)は、輝度や明度が高すぎるためあまり良い色ではありません。右の例のように、もう少し落ち着いた色を選び使うのがベターです。

標準色を避けると、下の例のように、少し落ち着いた見やすいスライドになります。

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真っ黒でないほうがカッコよく、読みやすい

先述の通り、文字を読みやすくするためには、背景色と文字色のコントラストが大きいことが重要です。すなわち、当然ですが、白い背景に淡い色の文字よりは、白い背景に黒い文字の方が圧倒的に読みやすいというわけです。しかし、スクリーン上では、白い背景に真っ黒の文字ではコントラストが強すぎる(あるいは黒い色が強すぎる)ために、読みにくいという意見もしばしば聞きます。個人差はあると思いますが、確かに真っ黒はコントラストが強すぎて、目に優しくありません。

このような場合は、背景とのコントラストを下げ過ぎない程度の「グレー」の文字を使うことで、読みやすさを高めることができます。グレーの文字は、読みやすさと同時に、「カッコよさ」も増すという特典付きです!! 数%だけ輝度を上げるとちょうどいいでしょう(明らかにグレーに見えるようでは彩度が高すぎます)。なお、プロジェクターの状況によっては、グレーも文字が思ったよりも薄く表示されてしまうことがありますので、注意しながら挑戦してみてください。

ちなみに、当サイトも文字の色は「黒」ではなく「グレー」を使用しています。真っ黒だとこの段落のような感じです。どうでしょうか? ウェブ上でも差がわかるでしょうか? 黒い文字だと、少し堅苦しく、素っ気ない印象になると思います。また、黒い文字はスライドになじまず、浮き出て見えるので、あまり見栄えがよくありません。以下がスライドでグレーの文字を利用した例です(上が黒い文字で、下がグレーの文字です)。

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