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伝えるとは

 

レジュメ

 

ゼミ用の資料やレジュメ、レポートも、ちょっと気をつけるだけで、断然見やすくなります。書体の選び方や資料全体のレイアウトを決めるときに陥りやすいミスを示すとともに、BEFORE-AFTER形式でその解決法を例示します。

 

箇条書きで構成される資料

下の例は、タイトル、氏名、箇条書きで構成された配布資料の例です。

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この例は、よく見かけるとてもよくない配布資料です。いわゆる「ベタ打ち」の資料で、何の工夫もなく、問題点がたくさんあります。大きな問題点は、■フォントがよくない、■タイトルが目立たない、■センタリングした小見出しは読みにくい、■小見出しが目立たない、■各項目(背景/結果など)の区切りがはっきりしない、■ 箇条書きの各文が認識しにくいことです。

ということで、■タイトルにゴシック、本文に明朝を用い、■タイトルを大きくし、■全体を左寄せにし、■小見出しをサイズアップし、■小見出しの下に罫線を入れ、■箇条書きの2行目に1文字分のインデントを挿入してみまいた。これでずいぶん見やすくなります。なかでも、小見出しをゴシック体にすることと、罫線をうまく利用することはとても効果的なので、覚えておいて損はないでしょう。

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文章で構成される資料

①英語編

レポートや要旨、論文もこれにあたります。何も考えずにただ入力しただけでは、下の例のようになります。大きな問題点は、■フォントの選択がよくない、■タイトルや小見出しが小さく目立たない(メリハリがない)という点です。

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そこで、■タイトルと小見出しの書体をサンセリフ体にして本文との差別化を図り、メリハリをつけました。さらに、■タイトルの前後に余白を作って、タイトルが強調されるようにしました(←これはとても重要なことです)。これでずいぶんと全体像がつかみやすくなります。

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さらに欲を言えば、上の例でもまだ改善すべき点があります。たとえば、■1行の文字数が多すぎて読みにくいという点です。それを解決するために、下の例のように、■「2段組み」にするという方法があります。文字が小さい場合には特にこの方法が効果的です。(タイトルの書体は何となく変えました。)

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お気づきとは思いますが、上の例でもまだ未完成です。このような資料の問題点は、■小見出しのセンタリングは読みにくい、■各項目の1段落目のインデントのせいで全体に不揃いな印象を与える、という点です。文法上のルールとしては、各段落の頭にインデントを入れることは正しいのですが、必ずしもそれは読みやすさや美しさを向上させるものではありません。多くの段落からなる文章では、インデントを2段落目以降にのみ使うのがベストです。なお、1段落目はインデントがなくても、段落の始まりであることは一目瞭然なので、なんの心配もありません。

というわけで、完成型を下に示します。ずいぶん見やすくなりましたよね?

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②日本語編

概ね英文資料の作成の場合と同じです。当然、下の例のように、ただ入力しただけでは、メリハリもなく、読みにくくなってしまいます。この例の主な問題点を挙げれば、■書体が良くない、■タイトルが目立たない、■小見出しが目立たない、■各項目の区切りが曖昧、■1段落目の頭のインデントのせいで不揃いな印象を与える、■1行の文字数が多くて読みにくい、■右揃えと左揃えの混在、■【 】のせいでタイトルが左揃えに見えない、といったところです。

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ということで、■タイトルや小見出しをゴシック体、本文を明朝体にし、■全て左揃えにし、■1段落目のインデントをなくし、■項目ごとにグループ化(余白の挿入)をてみました。そうすると、下のようになります。これで、メリハリが出て、不揃いな感じもなくなります。

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最後に、さらに読みやすくするために、■罫線を使って項目間の区切りをハッキリさせ、■1行の文字数を減らすために2段組みにしてみました。ここまでする必要はないかもしれませんが、それほど手間をかけることなく、印象がずっと良くことがわかるかと思います。

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図表を含む資料

図やグラフを含む文章を雑誌の1ページようにレイアウトする例を示します。一番上の例は、ただ文章を書いて、図やグラフを文字と重ならないように配置した例です。これではやっつけ仕事がバレバレで、読み手を不快にするだけです。例えばタイトルや小見出しが目立たないので、全体の構造を捉えにくいです。また、一行の文字数が増えると読みやすさが低下してしまします(読むスピードは上がるかもしれませんが)。

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タイトルや小見出しを強調した(ジャンプ率を高めた)例を下に示します。読みやすさや構造の分かりやすさは改善されていますが、長文にゴシック(特に細くないゴシック)を用いているため可読性があまり高くありません。図やグラフの配置がしっくりこないのも少し気になります。

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次は、本文を明朝体にし、図を薄い枠で囲った例です。可読性が高まり、図が文章に揃えて配置されていることがわかりやすくなり、落ち着いたレイアウトになります。これで読みやすいレジュメの完成です。

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以下は、タイトルや小見出しにアクセントを付けた例です。小見出しやタイトルには明朝体を用い、茶色で目立つようにしてみました。本文にはゴシック体を用いていますが、細いゴシック体であれば、明朝体に近い可読性を維持することができるので、あまり問題にはなりません。文字をもう少し小さくするならば、3段組も可能になり、情報量も増やすことができます。

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