研究者を対象にした学会発表や研究室のゼミ発表、研究者でない人を対象としたアウトリーチ活動などの科学コミュニケーションにおいて、研究者や学生は、自身の成果やアイデアを「正確に」かつ「効果的に」伝える必要があります。これらのことを意識せず、ただ闇雲に発表するだけでは、コミュニケーションは成立しません。発表者は、伝える工夫をして、「伝わる」研究発表をしなければなりません。
デザインのパワーで、情報はより伝わりやすくなります。プレゼンテーション資料におけるデザインには、大きく2つの役割があります。一つは、情報を洗練させ、理解しやすい形にすることで、聞き手にストレスを与えず、効率的に情報を伝えるという役割。このようなデザインを、聞き手に優しいデザインという意味で、「研究発表のユニバーサルデザイン」と呼ぶことにします。もう一つは、美しい資料を作成することで、人の目を引きくための役割です。いずれにしろ、デザインは、意見や気持ちを相手に伝える、すなわち、人と人を「つなぐ」ための強力なツールとなります。
学会発表やプレゼンに関する優れたハウツー本は、数多く出版されています。実際、これらの解説書に習って論理展開やスライドのデザインを気をつけると、格段にわかりやすい発表ができます。しかし、これらの資料はケーススタディー的、あるいは実践的であり、発表資料(スライドやポスター、レジュメ)の質を高めるために必要不可欠となる「デザインの基礎的なテクニック」を解説したものがほとんどないのが現状です。
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デザインにはルールがあります。わかりやすい/読みやすいと感じたポスターをマネたり、カッコいいと思ったスライドをマネたりしても、大抵はうまくいきません。それは、ルールを理解せずに表面的にマネているだけからです。本サイトでは、制作者の経験や独学で学んだ知識をもとに、「伝わる」研究発表に必要なデザインの基本的なルールやテクニックを紹介します。基礎的なテクニックは最も応用が効きます。ちょっと回り道をしているように感じるかもしれませんが、基本さえ理解すれば、少々複雑なポスターやスライドも簡単に作れるようになります。基礎的なテクニックを身につけ、よりわかりやすい発表資料を作成し、効果的な科学コミュニケーションを実現しましょう。これで、ただカッコつけただけ、ただカワイイだけの発表資料は、卒業です。

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*感性や好みは人それぞれであり、求められる受け手への配慮(求められるデザイン)はTPOによって異なります。また、制作者はデザインを専門としていない人間なので、間違いもあるかもしれません。ただし、ある程度は正しいと思っていますので、参考にしていただければ幸いです。






