伝わるデザイン

トップページ 伝えるとは 読みやすく 見やすく 見栄えよく 実践
伝えるとは

 

 

写真、模式図、グラフなどの「図」は研究発表では欠かせないアイテムです。図には、言葉では説明しにくいことを的確に伝えるという役割があります。それだけに、図をより見やすくすることがとても重要になります。ここでは、「図」を見やすくするテクニックを紹介します。

また、複雑な事柄や概念を理解しようとするときには、「図解」が非常に役に立ちます。このページの後半では、図解の重要性、および図解術を簡単に説明します。

 

絵や写真の上に文字を配置するときは「袋文字」

これは、スライドやポスターを作っていると頻繁にぶつかる問題です。背景が、写真だったり、複雑な色の絵であったり、明暗の差が激しいイラストであったりすると、どの色の文字を重ねても、はっきりと読めないことがあります。写真や絵の外に字を書けば解決するかもしれませんが、図中に字を書いた方が理解しやすいことは少なくありません。

1

こんな時は、「枠」を付けると文字がはっきり見えます。しかし、PowerPoint上で文字に枠をつけると、本来の文字が潰れてしまいます。「枠が細くてあんまり潰れていないから大丈夫!」、なんてことはありません。多かれ少なかれ文字が潰れてしまえば、必ず視認性、判読性が低下します。

6

 

では、どうするか。背景のせいで文字が見えにくいときは、文字とは違う色で文字に「影」「光彩」をつけることである程度読みやすさが向上します。(特に、PowerPointの場合は、「光彩」で充分な効果が得られます)

3

 

でも、これでもハッキリしない場合もしばしばあります。このような場合は、「袋文字」を用いるのが一番です。すなわち、文字を潰さずに文字の周りにきれいに枠を付けるということです。ここで重要なのが、枠の付け方となります。PowerPoint上で枠を作る場合は、下の図のように、枠が必要なテキストをコピー&ペーストで2つ作ります。2つのうち、前面にあるテキストはそのままにして、背面にあるテキストにだけ枠をつけます(当然、このとき枠をつけた方の文字は潰れます)。次にこの2つをテキストを「揃え」機能を使ってピタリと重ねます。あら不思議、こんなに簡単に、美しい白い枠が完成です。文句のつけようがありません。

2

 

方法さえ覚えてしまえば、この手法を応用して、いろいろなバリエーションの文字を作ることができます。枠の色や太さを変えたいくつかのテキストを重ねると、下のようにかなり目立つテキストの完成です。

4

 

下が、実践例。どんな場所においても、圧倒的に見やすくなります。

7

補足) Illustratorでも同じ手順できれいな枠をつけることができます。ただし、Illustratorの場合は、文字を図形化(アウトライン化)して、その後「外側だけに枠(線)をつける」ことで、同じような効果を出すこともできます。この場合は、2つの図形を重ね合わせる必要はないのですが、図形化するため、文字を書き直すことができないので、要注意!!

 

 

グラフは凡例をなくしてより直感的に

グラフを書くとき、典型的な凡例をつけても直感的に理解できません。ましてや図の下のレジェンドにそれぞれの色や記号の説明を入れるようでは、理解に時間がかかりますし、誤解を招きかねません。より直感的に理解してもらうためには、右のように、線の近くや棒の近くに説明を書いてしまいましょう。こうすれば、内容を理解する時間が格段に短くなります。もちろん、グラフが複雑な場合などは、凡例を入れたほうが良い場合もあります。

1

 

さらに円グラフでは、凡例はなくして各パイに文字を書き込むとよい場合が多いです。パイが小さすぎる場合は、引き出し線を使うとよいでしょう。

2

 

 

図解で複雑な情報をわかりやすく

図解はとても効果的です。文章で書いたり箇条書きにしても、全体像や事柄同士の関係性が理解しにくいことがしばしばあります。例えば下の例です。タイトルがあって、その下に箇条書きがあります。この場合はそれほど複雑ではないので理解可能かもしれませんが、図解化すると個々の単語の関係や全体像がずっとわかりやすくなります。

 

図解の仕方は様々ですが、例えば、以下のようなものがあります。関係性の複雑な事柄については、図解化することで効果的に伝えることができます。作るときに注意する点などは、「カッコよく」の項目を参考にしてください。

          1

 

PowerPointで絵を描く

Illustratorなどの専用のソフトを使えば、綺麗な絵を簡単に描くことができますが、PowerPointやWordなどのオフィスソフトでも綺麗に絵を描くことができます。基本的には時間をかければ、複雑な絵を描くことができますが、ここでは、練習のために「n」という文字を描く場合を考えてみます。

よくありがちな間違いは、PowerPointで絵を描くとき、「フリーハンド」機能を使ってしまうことです。これでは線がガタガタになり、美しい絵を描くことができません。描いた後に修正する際も、フリーハンドの絵は不便です。例えば、フリーハンドで「n」という文字をなぞると下のような絵になります。

これでは、あまり美しくありません。PowerPointで絵を描くときは、「フリーフォーム」機能を使うのが得策です。「フリーフォーム」を使えば、Illustratorと同様のベジエ曲線を簡単に描くことができるためです。それではさっそく描き方を紹介します。

まず、トレース元となる画像をPowerPointに貼ります。写真でも、スケッチでも構いません。今回は「n」の画像です。

 


[図形]の[線とコネクタ]にある[フリーフォーム]で描きます。下図のように角や凹んだ部分や尖った部分に頂点を作りながら線を描きます。最後は、最初に作った頂点をクリックし、図形を閉じます。頂点を作り過ぎないのが大切です。

 


描いた線を右クリックし、[頂点の編集]を選びます。その後、編集したい頂点をクリックすると、ハンドル(図中の青い線)が表示されます。ハンドルの先端の丸い部分を回したり、長さを変えて、線のカーブを調整します。この時点では完全に合わせる必要はありません。

 


次の頂点は、尖っていません。このような場合は、頂点をスムージングする必要があります。シフトを押しながらハンドルを回すか、頂点を右クリックして[頂点を中心にスムージングする]を選択してからハンドルを動かします。これで、▼で示した線を確定させます。

 


同様に次の頂点もシフトを押しながらハンドルを動かし、▼で示した線の形を確定させます。

 


直角の頂点は、修正の必要がなければ、飛ばします。次の曲線が始まる頂点をクリックし、シフトを押しながらハンドルを回し、おおまかに線を調整します。

 


次の頂点を選択し、シフトを押しながらハンドルを回し、▼で示した線を確定させます。

 


曲線のあとの頂点を選択し、シフトを押しながらハンドルを回します。これで▼の部分の線を確定させます。

 


これでベクター画像の完成です。これで色を自由に変えることもできます。

 

 

 

 

inserted by FC2 system