伝わるデザイン

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伝えるとは

 

 

アイキャッチャーでさらに魅力的に!

どんなポスターでも、内容を見てもらうためには、まず人の目を引くものでなくてはなりません。歩いている人の目を引くかどうかは、0.3秒で決まるといわれています。この一瞬を逃さないようにポスターを作ると、より効果的なポスターができます。内容で目立つことが最も大切なことですが、見た目で目立つこともある程度重要です。ただし、ただ目立たせればいいという訳ではありません。あまりに派手な色にしてしまうと、いざ読もうとしたときに読みづらいポスターになってしまいます。

そこで、可読性を損なわずに、一瞬で人の目を捉えるための素材が必要になります。このような素材はアイキャッチャーと呼ばれます。文字や図形、イラスト、写真などを効果的なアイキャッチャーにすることができます。例えば、文字の邪魔にならない範囲で背景に大きな絵を入れたり、研究を代表するような写真や絵を大きめに配置することで、人の目を引くことができます。大きい文字も人の気持ちをつかむにはもってこいのアイテムです。タイトルを大きくするのは効果的です。大きな円やギザギザの円は、さらに効果的なアイキャッチャーになります。雑誌の表紙やテレビCMを見ていると、こういったアイキャッチャーが目につきます。そういったものも参考にしながら、好みのアイキャッチャーを配置してみるとよいかもしれません。

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おさまりの悪いイラストやグラフは四角で囲う

「見やすく」の「レイアウト」の項目で解説したとおり、文字や写真、図などはできるだけ位置を揃えて配置した方が見やすくなります。しかし、位置を揃えにくい図や文字、位置を揃えても揃って見えない図や文字が存在することも確かです。写真などの輪郭のはっきりしたオブジェクトは輪郭に沿って他のオブジェクト(文章や写真)に合わせればよいので位置合わせはとても簡単ですが、厄介なのは、輪郭のはっきりしない(あるいは輪郭が複雑な)イラストやグラフなどのオブジェクトです。こういったオブジェクトは、他のオブジェクトと位置を合わせても、おさまりが悪く、フワフワと余白に浮いているように見えたり、妙に左に寄ってしまったりして、煩雑なレイアウトに見えてしまいます。時間をかけて図を修正してレイアウトしやすいものを準備したり、レイアウトを一からやり直して、煩雑さをなくすこともできるかもしれませんが、大抵、そんなことに時間をかけている場合でありません。

このような悩みが生じた場合は、問題になっているオブジェクトを薄い灰色の四角形などで囲ってしまって、はっきりとした輪郭を無理やり作ってしまいましょう。この輪郭を基準に他のオブジェクトを位置合わせすると、中のオブジェクトなどんなものであろうと、オブジェクト同士が整然と並んでいるように見えます。灰色以外の薄い色(できれば既存の色と同系色)の四角などでも囲っても同じような効果が得られます。また、配置に困った短い文や単語も、同様の方法で囲うと、美しくレイアウトできる場合があります。

以下は、四角で囲うことで、オブジェクトがきれいにレイアウトされた例です。

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便利なテクニックですが、「囲い・枠」が多くなると全体が煩雑になるので、濫用は避けましょう。また、煩雑にならないためにも、濃い色で囲うの避けたほうがよいでしょう。

 

 

文字を装飾し過ぎない!

最近のソフトには、文字の装飾として、影や外枠、光沢、反射など、様々な効果が用意されています。こういった効果を使うと、確かに文字を目立たせることができますが、たいていの場合、読みにくくなったりスライド全体の印象が煩雑になったりして、聞き手に様々な負担をかけてしまいます。ですので、読んでもらいたい文字や文に、ムダな装飾を施すのは避けましょう。

 

文字や文を目立たせたいときは、文字の太さを変えるだけとか、色を変えるだけにしましょう。下は具体的な例です。装飾しすぎると、全体のまとまりもなくなりますし、なんといっても読みにくい。

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フローチャートを美しく

フローチャートは、実験のデザインや手順の説明、研究のまとめを行なうときによく使われ、複雑な理論や流れをわかりやすく説明するためにはもってこいのツールです。だからこそ、よりわかりやすく、見栄えよくする必要があります。

下の例は、文字と矢印でシンプルに作ったものです。左寄せにすると、文字と矢印の位置関係がどうもしっくりきませんし、センタリングをしただけはやはりガタガタした印象になるでしょう。そんなときに一つの提案として、「同じ大きさの枠に入れる」というのがあります。下のような感じです。この例では、角丸四角の枠の中に文字を入れていますが、ただの四角でも構いません。こうすると、上で述べたような問題はある程度解決でき、そこそこカッコいいフローチャートができると思います。矢印も一工夫するとさらに良いです。

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PowerPointのグラフィックをそのまま使わない

PowerPointの便利な機能に、フローチャートや図解の作成支援があります(SmartArt)。これを使えば複雑なオブジェクトの組み合わせも、簡単に作ることができます。しかし、初期設定の色やフォントなどがあまり美しくありません。それだけではなく、「影」や「グラデーション」「枠線」「色が多い」など、余計な要素が多すぎて、スライド全体の統一感を一気に損ねてしまうほどのインパクトがあります。オブジェクトを使うときには、複雑な要素を取り除き、資料に馴染むオブジェクトに直しましょう。以下にいくつかの例を示します。

下の例は、循環を示す典型的な図解です。グラデーションのせいで文字が読みにくい箇所があります。影のせいでシンプルさがなく、ちょっとくどいです。MSPゴシックは少々読みにくいです。改行の位置も悪いです。

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このような場合は、フォントを変え(今回はメイリオ)、改行の位置を調整し、影やグラデーションを取り除くとよいでしょう(下の左)。これだけで、随分と落ち着いた印象になります。ただし、このように色数の多いオブジェクトはスライドに馴染みにくいかもしれません。配色自体にそれほど意味がないのであれば、灰色一色にしてしまうというのもとても有効な手段です。これで必要最低限の図解ができます。

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下の例も同様です。立体感やグラデーション、影といった要素は、内容を伝えるために必要な要素ではありません。煩雑なオブジェクトは受け手の理解を妨げるだけです。

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影やグラデーション、立体感の設定を解除し、シンプルにしましょう。先ほどの例のように、色を使わない(灰色だけにする)というほうが使い勝手が良く、見栄えのよい資料ができます。

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最後にもう一例。グラデーションや影はやはり必要ありません。安っぽいです。

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グラデーションや影をなくし、フォントを変え(今回はヒラギノ角ゴ)、相性の良い色を選べば、見栄えが良くなります。上の例と同様に、灰色だけにすればさらにスマートな印象になります。

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